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  1. 仙台市議会 1999-07-21
    都市整備建設協議会 本文 1999-07-21


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※協議会の概要                             開会 午後2時17分                             閉会 午後3時45分 2: ◯委員長  引き続き、協議会を開会いたします。  指定都市にかかわる国家予算に関する要望について、各局から報告願います。 3: ◯都市整備局長  それでは、お手元の方に資料を差し上げておりまして、11年度の結果もつけてございますけれども、12年度の国家予算に関する要望の方を御参照いただきながら御説明をお聞きいただきたいと思います。  この要望でございますけれども、これは政令指定都市12市が抱える国に対する要望事項につきまして、国の概算要求の時期に合わせまして指定都市事務局が取りまとめておるものでございます。今後、各指定都市が分担して市長、議長によりまして各省庁、政党への要望活動を行うということになっておりまして、本市の今年度の担当は自由党、それから社会民主党となっております。7月27日に要望活動を行う予定でございます。  この国家予算に関する要望の資料をお開きいただきまして、2枚目に要望一覧がございますけれども、ここには11項目にわたって要望事項が出ているわけでございます。当常任委員会で所管する項目につきましては、都市基盤整備促進及び住宅対策の充実に関する要望の2項目になってございます。  それでは、所管局ごとにその概略を御説明申し上げます。  まず、都市整備の所管の要望でございますけれども、要望書の16ページをごらんいただきたいと存じます。  これは住宅対策の充実に関する要望でございます。第一の公共住宅供給の推進でございますけれども、第7期住宅建設5カ年計画の5年目といたしまして、良質な住宅の供給と良好な住環境が確保されるよう、必要な事業費の確保と各種事業制度の拡充につきまして要望いたすものでございます。  2番目でございますけれども、住環境整備市街地住宅供給の促進でございます。住環境の整備や良好な市街地住宅の供給を促進するために、各種事業制度拡充要望をいたすものでございます。  第3番目でございますけれども、市街地開発事業の推進でございます。市街地での住宅供給の促進を図るため、必要な事業費の確保と事業制度の拡充について要望いたすものでございます。  以上が都市整備局関連要望事項でございますけれども、なお先ほど申し上げました前年度における要望結果につきましては、別紙の「平成11年度国家予算に関する要望結果」として取りまとめてございますので、後ほど御高覧をいただきたいと存じます。 4: ◯沼田建設局次長  引き続きまして、建設局所管要望事項について御説明申し上げます。  6ページをごらんいただきたいと思います。  まず、都市基盤整備促進に関する要望のうち、2の道路整備の促進についてでございます。  昨年度に策定されました新道路整備5カ年計画の着実な進捗を図り、都市基盤の根幹である道路整備に鋭意努めているところでございますが、そのためには十分な事業費の確保が必要であるということ、また大都市は道路整備による波及効果が高く、多額の道路特定財源諸税を負担していることから、大都市への同財源配分拡大を図ることを要望するものでございます。  次に、4の緑の保全・創出及び都市公園整備の推進についてでございますが、建設省が策定いたしました緑の政策大綱は、21世紀初頭までに欧米諸国並みの緑の質と量を確保し、緑の公的空間量の3倍増などを目指すものであります。その行動計画であるグリーンプラン2000では、2000年までに身近な緑が増加したと実感できる生活環境の形成を図ることを目標としているため、必要な施策の積極的な推進を要望するものでございます。  また、都市緑化の推進のためには、緑の創出に対する施策の一層の充実とあわせ、都市内の緑地を保全することが必要であることから、相当の事業費が必要となっております。そのためにも事業費の拡大と必要な施策の充実を要望するものでございます。
     さらに、21世紀に向けて都市公園などの積極的な整備の促進を図るため、計画対象を人口1人当たりの公園面積を10平米に引き上げることを整備目標とする第6次都市公園等整備7カ年計画達成のため必要な事業費を確保するよう要望するものでございます。その内容といたしましては、災害時に避難場所としての機能を有する防災公園の緊急的な整備を進めるほか、活力のある高齢化社会へ対応し、都市における自然環境の創出などに資する都市公園の整備及び再整備を多様な手法により推進いたしたいという要望でございます。 5: ◯下水道局長  6ページをごらんいただきたいと思います。  下水道整備の促進でございます。この要望内容ですけれども、(1)が事業費の確保でございまして、これは平成8年度からの第8次下水道整備7カ年計画に基づきまして、その事業費の確保ということで要望をしております。  それから、2番目につきましては、国庫補助の拡充ということで、これは特に指定都市においては一般市よりも補助制度が厳しゅうございまして、例えば一般市では300の管渠が補助対象だとすると、指定都市は600以上というふうになりますので、そういうところをできるだけ緩和していただこうということで我々も国の方に要望しているわけでございます。  (3)は地方債でございまして、これはできるだけ安い利子のものを借りかえしたいということで要望しているわけでございます。  これが下水道関係整備促進でございます。  それから、7ページの方に都市河川整備の促進及び維持管理に要する財源確保ということで要望してございます。これは、特に我々の方は都市基盤河川準用河川が対象でございまして、この補助金については相当厳しゅうございますので、できるだけこれを確保していかなければならないということで要望してございます。  それから、草刈り、泥払いも含めて維持管理費地方交付税をということで要望しているわけです。 6: ◯委員長  ただいまの報告に対して、何か質問等はありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 7: ◯委員長  暫時休憩いたします。  再開は2時35分の予定であります。               休憩 午後2時25分               再開 午後2時37分 8: ◯委員長  再開いたします。  次に、都市整備局から報告願います。 9: ◯都市整備局長  それでは、アクセス30分構想推進計画につきまして御説明申し上げますけれども、これにつきましては平成11年1月21日の常任委員会で御報告を申し上げておりますけれども、その後関係機関との調整等々が進みまして計画がまとまりましたので、御報告申し上げるわけでございます。  なお、資料でございますが、事前にお配りいたしておりましたけれども、実はキャンペーン用のパンフレットをきょうお配りしております。これの印刷がおくれまして本日の配付となったことについて御了承いただきたいと存じます。  それでは、公共交通企画室長の方から御説明申し上げます。 10: ◯公共交通企画室長  アクセス30分構想推進計画につきまして、お手元の資料3とこちらのスクリーンの画像を中心に説明申し上げます。  資料3の1ページ、1.計画策定の趣旨でございます。  この計画書は、アクセス30分構想の実現を目指し、さまざまな交通施策を総合的に推進していくことを目的に策定したものであることを記述しております。  2の計画の概要、(1)目標とする交通体系でございますが、現況の交通体系は、こちらのスクリーンの左上に書いてありますように、軌道系関連施設整備が不十分なこともあり、黄色で示す市街地の大半を青で示しておりますように都心直通バスがカバーしてございます。近年自動車の増加率は道路整備率を大きく上回っております。この状況では、年々激しくなる交通渋滞でバスの定時性速達性も低下し、公共交通離れが進み、自動車依存を一層増加させていくことが予想されます。これを右下のように、軌道系交通機関を機軸とし、赤の矢印で示してございますようにバスを結節し、駅勢圏を広げます。また、緑色で示してございますけれども、軌道系圏域外には定時性速達性に優れた軌道系に準ずるバスシステムの導入を考えてまいります。  次に(2)計画の基本方針でございます。  この図のような公共交通体系を形成しながら、一つには市街化区域の居住地から都心まで朝のピーク時においても公共交通を利用しておおむね30分で移動でき、また主要拠点間を軌道系を利用しておおむね30分で移動できるようにしていくことをねらいとしております。  (3)計画の構成といたしましては、東西線開業を目途とする中期計画と、それに向かってこれから実施する今後おおむね5年間の短期計画を立ててございます。  (4)計画の中心となる施策でございますが、一つには公共交通を利用して、速く、定時に移動可能とする移動時間短縮施策、二つ目は、公共交通を市民が利用しやすいものにしていくサービス向上施策、三つ目は、交通混雑の解消や公共交通利用促進を市民と協働で支援していくTDM推進施策でございます。これらを総合的に推進してまいります。  各施策の項目につきましては、次の2ページ目の(5)計画の施策体系に示してございます。  そして3ページの(6)には計画の主な内容を記載してございます。  このうち移動時間の短縮施策に係るものにつきましては、まずスクリーンの図で説明申し上げます。資料4の計画書には17ページに図が載せてございます。  まず、短期計画でございます。スクリーンがちょっと見にくいんでございますが、薄いピンクで塗られた部分が現況30分圏域です。仙石線の連続立体交差事業を進め、地下鉄南北線結節機能強化を図るとともに、緑の四角で示してございますが、仙台駅東口と新田地区に新駅を設置します。また、地下鉄南北線の6両化と泉中央駅の結節機能強化を図ります。それから黄色で示しておりますが、駅前広場が8カ所でございます。それを整備いたします。そして、アクセス道路を整備し、バス結節を図ることでこの赤で示す部分が30分圏域に入ってまいります。北西部方面からは、北環状・西道路経由快速バスを導入し、こちらの薄い青の部分が30分圏域に入ってまいります。それから、都市計画道路を整備し、バスを既存駅に結節させることで四郎丸の方とか青の部分が30分圏域に入ってまいります。また、バスでの走行性向上のため、バスレーンバス優先信号など、バス優先施策を行う北四番丁とか48号線とかの路線を青で示してございます。  次は中期計画でございます。資料4、計画書には18ページの方に図が載せてございます。  既に今申し上げた短期計画で拡大した30分圏域は、こちらの図では濃いピンクに塗ってございます。中期はまず東西線の整備がございます。駅の位置は未確定でございますが、これに伴い駅の徒歩圏バス結節の圏域といたしまして図の緑色の部分が30分圏域に入ると想定しております。緑の四角で示してございますが、JR東北線の長町の高架化に合わせまして、既存鉄道には諏訪地区に新駅を設置します。それから、JR仙山線の中江から北仙台までの高架化の推進に合わせて、中江地区に新駅を設置することを検討してまいります。それから、松原地区に新駅を設置することを検討してまいります。駅前広場につきましては、黄色の四角であらわしておりますが、5カ所の整備を行います。それから、東西線の駅広設置駅、今のところは不明でございますが、そちらの方にも整備してまいります。それから、既存鉄道駅へのアクセス道路を整備いたしまして、バスの結節を図ることで赤の区域が30分圏域に入ってまいります。都市計画道路北四番丁大衡線の整備に合わせまして、速く高頻度で運行する幹線バスシステムの導入を検討いたします。この導入により、こちらの薄い青の区域が30分圏域に入ってまいります。また、都市計画道路の整備に合わせ、バス専用レーンなどの優先施策を行うことにより、こういった青の地域が30分圏域に入ってまいります。バスの走行性を向上させるために、バス事業者などから要望がある交差点や狭隘箇所の改善も行ってまいりますし、またバス路線の再編を行い、例えば泉パークタウンなどのように団地内をぐるっと周回して時間がかかる路線につきましては、時間短縮を図るような路線の検討をしてまいります。  次に、資料3にお戻りいただきまして、3ページの表の中段でございます。  公共交通を利用しやすいものにしていくため、バリアフリー化などの促進として駅にエレベーターやエスカレーターを設置したり、主要ターミナルでの案内サービス導入の検討をいたします。また、さまざまなバス交通サービス向上のための施策の導入や検討を行ってまいります。バス・バス乗り継ぎですが、スクリーンにございますけれども、環状方向の路線を設定し、放射方向との乗り継ぎを便利にしまして、いろいろな方面に行きやすくすることを考えてまいります。また、コミュニティバスにつきましては、人口密度が高い地区で道路が狭隘なためバス網が整備されていないところに小型・中型バスの導入を検討してまいります。運行頻度につきましては、現状はこの黒い線で示している部分が朝のピーク時10分間隔以内で走行しておりますが、今後の人口の張りつき需要動向に見合った設定を行いまして、市街地内ではこの黒になるよう10分間隔を目指してまいります。また、わかりやすい路線系統番号等間隔運行など、運行ダイヤの改善も図ってまいりますし、需要喚起が図れるような運賃制度の検討を行ってまいります。それから、快適なバス停空間の確保やバスロケーションシステムの導入も検討いたしますし、低公害バスの導入も図ってまいります。  もう一つの中心となる施策TDMの推進につきましては、現在行っている時差出勤マイカー使用自粛運動などをさらに進めていくとともに、さまざまな新しい試みについても交通実験などを行いながら検討していく考えでございます。  おめくりいただきまして4ページ目の計画導入の効果でございます。資料4の計画書には26ページ、27ページに図と表が載せてございます。  1)都心への移動につきましては、スクリーンの濃い青でございますが、朝のピーク時に都心まで30分で移動できる圏域に現在市民の約6割の方がお住まいになっておりますが、中期計画が実現いたしますと、現況ベースの人口と居住配置の仮定でございますが、この薄い青で約8割の方がカバーされることになります。今後市街地開発をできるだけ軌道系圏域に誘導し、コンパクトな都市構造を誘導しようとしておりますので、この比率はもっと高まるものと考えております。また、30分圏域外におきましても、今まで50分かかった人が40分になるというように時間短縮施策が図られますので、市全体的に利便性は高まるものと考えております。  2)主要拠点間の移動につきましては、東西線と既存の軌道系との結節によりまして、主要拠点間が30分以内で結ばれることになります。  最後に(8)交通実験についてでございますが、本市ではこのアクセス30分構想を庁内関係機関のみならず、市民、企業と協働で進めてまいる考えでおりますが、本市の交通問題は周辺市町村も含めて対処していく必要がありますので、周辺自治体やその住民の理解と協力も得られるように都市圏レベルで積極的なPRを展開し、実現に努めてまいる考えでございます。11月6日から21日までに行うことにしておりますパークアンドライドとパークアンドバスライドの交通実験もその一環でございます。図にございますように、駐車場は名取駅、利府駅、多賀城駅、富谷明石台団地内にそれぞれ100台、それから中山の方にはジャスコ中山店に200台設ける予定でございます。  また、都心内には通勤者を仙台駅などから職場近くまで運ぶ図の外周りの青いルートと市民が日中買い物などで訪れる場合にアンケート利用意向が非常に高かったルート──こちらの内回りの赤と青のルートでございますが、こちらにそれぞれ約10分間隔で料金が100円の循環バスを運行いたす予定です。買い物循環バスにつきましては、中心商店街の御協力を得まして、駐車券のサービス同様に一定額以上お買い上げの方には協力店が買い物循環バス券サービスするという方式で実験する予定です。循環バスの走行する時間についてですが、図のように平日は朝7時から9時30分まで、また夕方は17時から20時まで通勤バスが走りまして、土日と平日の日中につきましては買い物バスが走るというような実験を行う予定でございます。 11: ◯委員長  ただいまの報告に対し、何か質問等はありませんか。 12: ◯福島一恵委員  アクセス30分構想推進計画について今簡単に御説明いただきました。非常に豊富な中身ですので、こちらも調査研究してまたがっちりやりたいなとは思うんですけれども、基本的なところだけお伺いしたいと思います。  まず1点目で、資料3なんですけれども、計画策定の趣旨のところに市民の意見を取り入れながら策定したとございます。もう既に策定したということですので、どのような形で市民の意見を取り入れてこの形に盛り込んであるのか、伺いたいと思います。 13: ◯公共交通企画室長  昨年の8月には市民1万人アンケートを行いまして、公共交通に対して市民がどう思うかを調査してございます。それから、12月には1回目のアンケートをもとに要望の高かった都心循環バスにどのようなルートを希望なさっているかということもアンケートで調査しております。また、市政モニターの方々とは11月に公共交通に対してどのようなことを希望なさっているかというような懇談会も設けてございます。また、実験を行うに当たりまして、商店会の方々とは車へのサービスだけではなくて、公共交通へのサービスができないかということにつきましては10回ぐらい意見交換会を行っておるところでございます。 14: ◯福島一恵委員  昨年8月の1万人アンケートの結果も委員会に御報告があったように記憶しておりますけれども、それはアンケートでこういう形にするまでのものだと踏まえております。こういう形でこういうふうに策定しましたという、直前にというか、かなり立ち入ったというか、特に中期計画のところで抽象的な部分も──都心部の車の乗り入れの抑制の検討とかというのは中期ではなくてもっと短期的にやるべきではないか、そういうのはずっと抽象的で検討だけなのかなと思ってしまう部分があるんです。具体的に言いますと、資料4の12ページにありますけれども、目指すべき公共交通体系の図13、この鉄道フィーダーバスサービス圏域という中の駅アクセス結節方向というのは非常に具体的といいますか、こういうことをやるからこそ中期的な形で30分圏域がこういうふうに広がりますよというのがこの構想だと思うんですけれども、今お住まいの市民の方がそこに住居を構える際にはやはり交通アクセスの問題と住環境あるいは教育環境とか価格とか、いろいろもので選ばれたと思います。今までそういうことで選んで培ってきた人の営みといいますか、アクセスというか、人の動きがありますよね。そういうのが、こういうことで目指すべき交通体系で矢印としてはこっちですというふうに引いてしまうことは、やはり市民が十分それについて納得してその方がいいという形で誘導というか、集約していけばいいんですけれども、いや、違うんだということであるとそこに大きな矛盾が集中するのではないかと思うんです。具体的に、図13交通体系整備方向で、ここにフィーダーバスサービス圏域でこういうふうに矢印で引っ張ってきますよというような形が出た時点で、この沿線住民あるいはここの住民の意向調査なりを十分にやっているのかということを伺いたいと思います。 15: ◯公共交通企画室長  12ページの図13につきましては、目指すべき交通体系という理念的な部分が非常にあるんですけれども、では実際にどのルートを通って、通った方が不便になるかという細かい点につきましては、まだ具体には検討しておりません。ただ、今から交通局の方ともいろいろ相談しながら、こういったことを目指して今ある路線をどういうふうに結節できるかとか、あるいはその際に今委員が御指摘になられたように今あるバス路線が不便になるのかも当然かかわってまいりますので、その際には地域の方々に説明会や御協力、御理解を得ながら進めてまいるというふうに考えてございます。まだこれからの話だということで、これはあくまでも基本線だということで御理解ください。 16: ◯委員長  この際、副委員長と交代いたします。             〔委員長退席、副委員長着席〕 17: ◯副委員長  それでは、委員長と交代いたしました。 18: ◯福島一恵委員  ということは、この12ページの図13の目指すべき公共交通体系というのは、あくまでこうありたい、こうしたいな、こうすべきだと役所が思っているということで、つまりもっと具体的に言いますと、若林区の方の六郷地域からは東西交通軸の区役所近くの駅までフィーダーバスでもっていって、それで結節するんだよというのがこれから読み取れるわけです。そういうことについてどうですかと聞くのはこれからだということで踏まえていてよろしいんですか。 19: ◯公共交通企画室長  これからだということでもなくて、当然駅ができればそれに結節するようにサービスしていくべきだと行政の方は考えております。ただ、ここでもうすっかりとめてしまうのか、あるいはここで一応駅に寄せて、もうちょっと中の方まで行くかとか、いろいろな公共施設を回った方がいいとか、あるいは買い物の便を考えた方がいいとかというのは今後の話になるかと思います。ただ、せっかくある軌道系、せっかくつくる軌道系に結節した方がより利便性が高いと市民は考えると思いますし、我々も考えております。  また、結節しないで中心部まで行った方がいいのではないかという二つのパターンにつきましては、こちらの緑の線で北西部と茂庭団地の方から書いてございますけれども、これ以外にも小さい部分では当然あると思いますが、これは模式図だということで厳密にどの部分までどうだということではないということで御理解願いたいと思います。 20: ◯福島一恵委員  私が今こういう交通体系をつくっていく際には、やはり資料3にあるようにあくまでも市民の意見を取り入れて、それで決定していくと。そこによりどころを持つべきだと思っています。ですから、この目指すべき公共交通体系、12ページにあるような鉄道フィーダーバスサービス圏域の方に結節していくよということもこれから話していくし、場合によっては別なルートもある。それは当然だと思いますし、もっと踏み込んで言えば、東部の住民、それからそこで働いている人たちからは、今もなおこのルートでいいのかというような意見が多く寄せられております。ところが、このアクセス30分構想推進計画では、今のルートでやりますよということを前提にして進められていると受けとめるんですが、それでは市民の声を生かしたものになっていないのではないのかと思うんですけれども、その点はいかがですか。 21: ◯交通政策部長  東西線ルートにつきましては、これまでも特別委員会、それから本会議等でもたびたびお答えしているかと思いますけれども、さまざまな地域、さまざまな市民の方々の要望を踏まえて、その実現性を第一ということで、市民の方々のいろいろな要望はもちろん我々知っているわけですけれども、利便性事業性の成り立つところということで設定をしておりまして、これについては地域の皆様に御理解をいただく努力を我々も現在続けておるところでございます。したがいまして、このアクセス30分計画におきましても、我々の考えているような部分を踏まえての目指すべき交通体系というような表現をさせていただいております。 22: ◯福島一恵委員  室長が利便性と需要でこれが最善だとおっしゃいましたけれども、東西線開業時の需要予測が13万2000人、これは南北線の開業時の実績の10万をはるかに上回った需要予測で過大だと指摘させていただいているという問題も含めて、ここは東西線の問題を議論するところではないのでこの辺で終わりにしますけれども、やはり中期計画があくまで東西線を整備した上でこのアクセス構想を立てているのであるならば、やはり東西線の整備自体をもっと慎重に──市民の理解を得ていくということでおっしゃいましたけれども、得ていないわけですから、その辺はやはり市長の基本的な姿勢として問われるのではないのかなと思います。これは指摘しておきたいと思います。  それから、短期計画の中でもっと促進すべき点が幾つかあるかと思いますけれども、それについても後に譲るとして、関連して大きな問題なんですけれども、一つはコンパクトシティ、軌道系交通機関を機軸としてまとまりのある集約型市街地形成への転換を図るためにこういう総合交通体系をつくっていくんだよ、今その一つとしてこういうのをつくるんだよというのを御説明いただいていると思いますけれども、集約型の市街地形成への転換を図ると言いつつも、これから虹の杜の団地開発であるとか、パークタウンの6期計画であるとか、あるいは荒井の区画整理地に隣接した地域の区画整理事業の調査費を今年度予算でつけているということで、コンパクトシティへの転換を目指すと打ち上げていつつも、外縁部の開発をこれから進めようとするという状態に今あるのではないのかなと思います。やはり集約型の市街地形成を目指すのであるならば、まだ開発に着手していない計画段階のものは思い切って中断しても、理念として仙台21プランに基づいた外縁部の緑を守るということに市の方は積極的に誘導すべきではないかと思うんですけれども、その点はいかがお考えでしょうか。 23: ◯計画部長  コンパクトシティについてのお尋ねでございますけれども、コンパクトシティというのは、このほど人口100万人を突破したわけですけれども、今後110万人、120万人といった大きな都市を目指していくに当たりましてのまちづくりの方向を示しているわけです。御質問の虹の杜とかパークタウンという話がございましたけれども、これは例えがいいかどうかわかりませんけれども、都市というのも車と同じようなところがありまして、いわば規模とか機能とかといった形態に応じまして、車の場合、ロー、セカンド、サード、トップというふうにしてトップスピードに持っていくわけです。そのときに都市におきましてもその規模によって小さな都市から、それこそ車のギアに例えればロー、セカンド、サード、トップとそれぞれにいろいろな規模の都市があるわけです。では、例えばローとかセカンドとかサードといったギアがむだかといいますと、それはあくまでもトップスピードにいくために必要なギアなわけです。御質問のあった虹の杜とかパークタウンにつきましても、一定の役割を果たしている団地開発でございますので、それはそれできちんと進めるべきだと考えております。  ただ、今後コンパクトシティを進めるに当たりましては、既存市街地での低・未利用地の開発ですとか、あるいは市街地の拡大ということに関しましては軌道系沿線での開発ということで環境負荷のなるべくかからないような、そしてまた効率的な都市の形態を選択していくということを私どもは考えておるわけでございます。 24: ◯福島一恵委員  コンパクトシティというのが前提というか、基本で、コンパクトな市街地だからこそ市街地のどこからも30分で都心部に行けますよというのがこれのうたい文句なのかなと。ところが、その一方で市街地を今も拡大する方向はやめられないと。その三つぐらいであとはやめてしまうよというつもりなのかどうか、そこもはっきりとしたところまでは言えないのではないかと思います。コンパクトシティを目指すと言って、市街地のどこからでも30分を目指しますと言いつつ、やっぱり外縁部を広げる開発を傍らで進めているということでは、ちょっとアクセス30分構想も説得力に欠けるのではないのかなと思うことが一つです。  それからもう1点、これも直接このアクセス30分構想推進計画ではありませんけれども、基本的なコンパクトシティの考え方として、集約型の市街地形成といいますと、もう既にこれは事業に入っておりますけれども、例えば長町の副都心の土地区画整理事業であるとかあるいは駅東の土地区画整理事業、そういうもので土地の有効活用かつ高度利用というのを市街地内で行っていくということだと受けとめてよろしいんでしょうか。 25: ◯計画部長  後の方の質問に先に答えたいと思うんですけれども、コンパクトシティを進めていく場合に、先ほど申し上げたんですけれども、基盤整備の面では二つあるわけです。つまり、既存市街地の高度利用を図っていくというのが一つと、もう一つは新規の市街地開発に当たりましては、いわゆる市街地の拡大は軌道系沿線の開発を行う。この二つが基盤整備に当たってのいわば柱になってくるわけです。ですから、長町の区画整理事業等につきましてはまさに前者でございまして、そういった既存市街地での大規模な未利用地ですとか、あるいは充足率の低いような住宅地等におきまして、ある程度高度利用を図るような開発を進めることによって市街地全体をコンパクトなものにしていくというのが基盤整備の面からのコンパクトシティということでございまして、ただもっと言えばそれだけで十分かといいますと、それはあくまでも基盤整備面だけでございまして、そういった施策を進めていくためには、同時に機能面、ソフト面での政策も当然必要になってくるわけで、特に例えば中心市街地ですとか既存市街地で開発なり誘導が起こしやすくなるような施策もあわせて進めていかないと、そういったまちづくりというのはできないわけです。ですから、そういったことも含めて市民と協働でコンパクトシティを進めていくというのが今の基本的なスタンスでございます。  戻りまして、1番目の質問につきましては、先ほど申し上げましたように、基本的にそれも必要な仙台市100万都市、そしてさらに今後の発展を続ける意味で重要な開発であったと私どもは認識しているものでございます。 26: ◯福島一恵委員  先日駅東の第二区画整理事業地内で孤独死のお年寄りの方が9年間発見されないでいたという事件がありました。まちづくりの手法として、区画整理事業や市街地開発事業というのがありますし、今御答弁にありましたように、軌道系交通機関を機軸として、そこに市街地をつくっていく。それがコンパクトシティの一つだと受けとめるのですけれども、その中でこれまで人が住んできた、営んできた周りとのつながりや、それまで住んできた人たちがその町に住めなくなってほかに行ってしまう。あるいは、そういう中でこの前のように9年間も発見されないで、しかも町の真ん中の都心部でそういうことが起きるようなまちづくりというのが果たして人に優しいまちづくりか。でも、このアクセス30分構想はあくまでもそういう基盤整備と結びついて交通体系をどう考えるかということであると私は思っているんです。  ちょっとずれているのではないかと思って聞かれている方もいるかもしれませんが、なぜ都市整備局に総合交通政策部が生まれたのかということも踏まえれば、やはり基盤整備、市街地の形成、それから交通網というのは切っても切れない、これはわかります。その手法としてどういうものを基本にして行っていくべきかという議論は、非常に私は大事な議論だと思いますが、空中戦になるかもしれませんので、きょうのところはここで終わりたいと思います。言いたいことは、やはりあくまでもこういう交通体系網を整備する時点でも、コンパクトシティ、市街地軌道系を軸としてつくっていく際にも住んでいる人の営み、それからそういうつながりを大事にしていくべきであるということを伝えたいなということであります。そういったことを放っていくということになりますと、何で荒井の方に東西線を持っていくかというと、土地が売れないから持っていくのではないのとか、ちまたでそういうことを言われるのではないかなと思いますので、そうではないんだというのであるならば、住民、市民が何を願って、今何に市の乏しいお金を振り向けてほしいのかといったことをやっぱりきちんとつかんだ都市づくりをしていかなければいけないのではないかと思います。これは指摘にとどめたいと思います。 27: ◯鈴木繁雄委員  時間がないから簡単に伺います。大変膨大で、また中身がすごいボリュームですから簡単にできるわけはないんですけれども、ちょっとお尋ねをしたいと思います。このアクセス30分構想実現に当たって、バス網との有機的な人の移動ということでさまざまなことをお考えのようですけれども、これには当然バスは市営バスだけではなくて宮城交通であるとか、あと遠距離バスであるとか、いろいろなバスがありますね。そういうのも当然入ってくるべきだと思うし、入っていると思うんですけれども、それらの協議とかいろいろな打ち合わせとか、そういうことはもう既に進んでおられるんですか。 28: ◯公共交通企画室長  この計画書をつくるに当たりましては、関係機関ということで宮城交通も一緒に検討していただいておりますし、ただほかの東北急行とかの長距離バスの方は市民の足というよりは地方トリップとか観光とかの方になりますので、今後この話も伝えてまいりたいと思います。ただ、運輸局とのいろいろな連絡会にはバス協会の方も加入しておりますので、協会の方は御存じでございます。 29: ◯鈴木繁雄委員  と申しますのは、例えば今度の交通実験メニューの富谷地区から泉中央駅の快速バス、こういうのはどこでやるんですか。 30: ◯公共交通企画室長  富谷から泉中央までのバスは、今のところ宮城交通が運行する予定でございます。 31: ◯鈴木繁雄委員  大変それで結構だと思うんです。やはり名取みたいになると困りますから、実験をやって当てにされて、やったら今度市バスでは赤字になるからその負担がどうだとかと、今度議会で追求されるからやめましたとかとなるとまずいですから、その辺はどうぞうまく宮城交通と極力協力し合いながらぜひやっていただきたいと思います。  それから、バスに関してですけれども、私も詳細に全部読んでチェックをしているわけではないんですが、バスターミナルの話がどうもこの中には見えないようなんですけれども、どこかに出ていますか。 32: ◯公共交通企画室長  軌道系との結節につきましては、今のところ考えてはおりませんが、バス・バス乗り継ぎということで、北西部方面でバスの乗り継ぎの頻繁な箇所にはバスターミナル的なものが必要ではないかということで、15ページの中期計画の中段あたりにバス交通サービスの向上の欄ですが、バス乗り継ぎターミナルの検討ということで載せてございます。 33: ◯鈴木繁雄委員  私が一番気になっているというか、仙台市がおくれている部分は、交通のターミナルです。やはりこれだけいろいろなことを副都心であるとか一極集中がああだこうだと、非常に一極集中に関するまちづくりの弊害であるとか、いかにもそれが何かまちづくりにとって非常に悪であるようなとらえ方をされて、実ははやった時代がございました。今から五、六年前です。しかし、結局は都市というのは都市集積で、集積をされたものの魅力がなければ都市というのは運営はできないということにまた振り子が戻るようにして、このようにまた中心にいかにして人を運び、そして動きをスムーズにするかということの対策が大変重要であるということを再認識というわけではないんですけれども、またクローズアップされてきたということで、やっぱり都市というのはそういうものなんです。だから、一極集中を避けなければいけないというのは概念としてはわかりますけれども、実情はやはり都市というものは集積をしていかなければいけないということになれば、現状としての交通対策、人の移動というのは実は非常に大切な部分があると思います。そういうことを認識されての今回の構想であって、私は高く評価をしております。  そういうものからして見れば、仙台市はほかの先進都市と比べまして、やはり一番おくれているのは都市交通のターミナルがないということです。どうやってバスに乗ったらいいのか、どうやってタクシーに乗ったらいいのか、どうすればすべての交通──簡単に言えば公共交通の中にタクシーも入る、バスも入る、軌道系も入ると、そういうものの有機的融合が簡単にわかる、住民が非常に使いやすいというのは、これは一言で言ってしまうとターミナルなんです。例えば福岡の再開発ビルを見ても、あそこはタクシーに乗れる、電車にも乗れる、鉄道にも乗れる、飛行場にも行けると、こういうものが有機的にきちんと初めて伺った人にでもわかりやすくできているということで、実にこれは使いやすいということなんです。それが実は仙台にはないんです。これだけ仙台市の交通局のバスの保有量と路線と、それから中心に人を運ぼうとするいろいろな企画がありながら、相変わらずバスターミナルの構想がなぜ出ないのかということで、私はいささか疑問を持っております。この点については、どうぞ今お答えにならなくて結構ですから、当然そういうような考察も必要だと思いますし、これは施設建設ということではなくて、もっと使いやすくするためには私はぜひ必要だと思いますので、中期でも結構ですからその中にしっかり入れていかなければいけないのではないかと思っております。これは答弁は要りません。  ところで、この計画を立てるに当たって、いろいろな分析の資料が必要だったと思うし、またさまざまなかかわりでお手伝いをいただいたコンサルもございますれば、いろいろあると思います。それで、都市総研というのが仙台市にはございますけれども、この都市総研でのストックをどの程度この構想立案に活用されたのか、また御参加をいただいたのか、それをお話をいただければと思います。 34: ◯公共交通企画室長  都市総研の方でも我々の調査の前に公共交通のあり方みたいなことを一応まとめてございます。特にバスについてまとめておりましたが、バスのシンクタンクの方たちが思われているようなことを参考にしながら市民のアンケート票をつくりましたり、市政モニターとの懇談会なんかもそういったことも参考にしながらアンケートを行ったりもしてございます。 35: ◯鈴木繁雄委員  あり方とかありようとか、こうあるべきだというのは、実はこれはソフト的な、文化的な要素が非常にあると思うんです。実は都市総研で一番大事なことはデータストックだと思うんですけれども、そういうデータストックを御利用にはなりましたか。 36: ◯公共交通企画室長  特に利用してはございません。 37: ◯鈴木繁雄委員  これは都市整備局にお伺いするというよりも、市長の方にお話をしなければいけないことかと思いますけれども、やはり仙台市に都市総研というのがあるわけですから、あそこのデータストックがどの程度あるか私はわかりません。多分室長が必要とされるようなデータストックがないのではないかと私は受けとめておりますけれども、そういう意味でこういう構想をつくるとき、データストックを都市総研なりからやっぱり引き出すというぐらいのものがなかったらいけないのではないかなと思いますし、皆さん方もそういう認識をお持ちになっていただきたいなと思います。  それから、この交通の中で最近非常に交通渋滞が激しい。大変な渋滞をしております。それで、そういうことがあるのでこの30分アクセス構想というものが解決策としての一つの大きな対応をされようとしているわけですけれども、例えば先ほど宮城交通との話し合いもされたということですけれども、仙台市内で業務系の配送関係で市当局が業界と対応してお話ができるようなものが結構あると思うんです。例えば、これは社会問題にもなっておりますけれども、環境問題でも非常に21世紀には重要な問題になってくるのが例のコンビニの配送システムです。これは環境問題でも非常に問題になっております。100円の品物の配送をするのに300円、400円、500円、これはエネルギー換算にすると100キロカロリーのエネルギーを消費者に供給するために何万キロカロリーのカロリーを消耗しなければいけないと。これは現代の我々の生活スタイルを直さなければいけないという部分もあるかもしれませんけれども、現実非常に大きな問題がございます。こういうコンビニの配送システムであるとか、あと宅急便の配送システムとか、そういう業界の営業自動車の削減、また業界一体となってのシステム構築というものもアクセス30分構想をつくるときに当然入れてきて、それが30分構想にどれだけ貢献するかというのは、これはまた1%になるか、0.1%になるかわかりません。しかし、環境問題というものをとらえて、また総合的に考えれば、こういう構想構築のときにそういうものを織り込んでいかなければ、私は業界を説得するには非常に弱いのではないかと。ただ環境だからと言っては弱いです。やはりこういう30分構想で皆様方にとってもこれはプラスになりますよというようなことでの交渉というか、お話し合いというのは必要になってくると思いますが、当然当局もそういうことはお考えになったと思いますが、いかがですか。 38: ◯公共交通企画室長  今、委員が御指摘になられたことは非常に難しい問題でございまして、我々はどちらかといいますとアクセス30分構想は人の流れということに着目してございます。もう一つ、都市を支える交通といたしましては、物の動きというのがございまして、それは今仙台市だけでは解決できませんので、仙台都市圏交通計画策定協議会というところで物流調査を行いまして、どのように効率的に物を都心部まで運ぶかとかというような調査を行っているところでございます。そういったところを待って、あるいはアクセス30分構想との整合みたいなところを検討してもらうように申し入れしてまいりたいとは考えてございます。  また、細かい点で申し上げれば、これから都心循環バスとか、そういった人の流れのために便利になるよう実験を行いますが、そのとき警察の方から指摘されているのは、搬出、搬入の車なんかが邪魔でうまく通れないのではないかという話もございます。それにつきましては、現在五番丁でクリーンロード作戦ということで違法駐車とか荷さばき関係の車を時間指定をしたりして車の流れをよくしていますので、それを都心全体に広げていこうという話で、今警察の方とも協議を行っているところでございます。 39: ◯鈴木繁雄委員  ぜひお願いしたいのは、人の流れと物の流れは分けるわけにはいきませんから、これはやはり比例するものですから、やはり人にだけ注目しないで、必ず物の流れを把握し、そして今クリーン作戦がございましたが、それは末端の末端の対症療法なんです。そうではなくて、基本的に根本的にいろいろな業界なり物流の受け皿というか、対応というか、それのお世話役をするのは行政しかできないんです。行政がやはりそれを責任を持ってというよりは、提起して、そして何とかこれを仙台のまちの環境プラン及び総合的なまちというのはこうですよということでこうやって協力してほしいし、このようにあるべきだということで行政がやはり積極的にもっと働きかけていただきたいと思います。ぜひこれはお願いを申し上げたいと思います。  それからもう一つ、先ほど福島委員の方から出たのとは全く違うんですけれども、既存の市街地の問題です。いわゆる既存の市街地というか、都心です。都心にいかに人を住ませるかということは、アクセス30分構想とは意外と別問題のようですけれども、やっぱり基本的にはコンパクトシティの考え方、そしてまた都心に人が住みやすくなるように、住めるように、それを同時にぜひやっていただきたいと思います。これはアクセス30分構想の中にそれを織り込むのではなくて、アクセス30分構想を打ち上げた以上は、それと同時にこれを1秒でも速く、一歩でも実現するためには、都心に人がいかにして住むか、また再びこの都心に人が戻ってくるようにというようなことを同時にやっていかなければ、これは単なる交通と移動の対策でしかあり得なくなってしまう。究極は何かというと、やはりまちづくりなんです。そこに持っていくには、やはりそういうものも有効に、そしてこのアクセス30分構想をきちんとしたものにするにはそういうことが大切だと思いますので、その辺でのいわゆる都心の空洞化の問題とこれに対応するさまざまなことの対策なり政策をひとつ構築をしていただきたいと思います。これは要望しておきます。  それから、この計数の中で、実に自家用車の利用が10.何%、それと比例して自転車とバイクの利用が4.何%と、実にバイク、自転車の利用が多いですね。この対策がどうも後追いになっておりますので、これは駐輪場だけつくればいいというものではなくて、駐輪場は随分費用もかかるし、現実にいつも年間通しての利用率は90%のようですけれども、実はなかなか置けないというようなことで、この駐輪場の建設というか、駐輪対策はやっぱり考え方を変えないとどうしようもないと思うんです。やっぱり地上に自転車をきちんと置けるようなシステムをするとか、その管理をどうするかとか、いろいろな案があると思うんです。これがいいということは今私が言ってもしようがないし、言うつもりもございませんけれども、自転車・バイク対策というか、逆に自動車での移動を8%に減らして2%を自転車・バイクで移動するというような形にしても、かなりアクセス30分構想は実現近くなると思いますので、そういうこともひとつ……、駐輪場は建設局ですね。今までと違う、このような構想の一環としての中に織り込んでの駐輪場対策をお考えをいただく時期だと思います。 40: ◯辻隆一委員  私も簡潔に質問したいと思うんですが、アクセス30分構想の基本的な目的というか、やはり公共交通の活用というのが主眼になっているとは思うんですけれども、きょうできたという新しいパンフレットを見させていただきますと、市民にもっと訴えるべきものが、市民の協力という点が非常に少ないのではないかという気がするわけです。というのは、こちらの15ページないし16ページにも公共交通機関を利用するためのさまざまな施策としてバスレーンの拡充とか、あるいはまたマイカーの自粛、規制の運動というものが載ってはいるけれども、新しいパンフレットの方にはほとんど言葉として出てきていないのではないかと思うんです。  具体的にお伺いしたいのは、バスレーン・クリーン作戦を平成11年度にということになっているわけですけれども、これは具体的にどのような形で進めていくのか。そして、これは常に言われていることなんですが、例えばたばこ工場の前なんかは交通局の職員が委託してやっているだけで、月1回程度ではなかなか実効性が上がらないというのが現状だと思いますし、ここには警察、市、バス事業者と書いているんですけれども、具体的にこのバスレーンをどう守らせるのかとか、そういうことが大事だと思うんですが、具体的な考え方についてお聞かせ願いたいと思います。  それから、マイカー自粛で毎月5・15・25に加え、毎週金曜日ということはここには書かれていますけれども、どれだけ市民の方々がわかっていて、なおかつどういう協力をしているのかと、私も非常に疑問に思うところでありますけれども、少なくともこういうパンフレットができたら、やはりここにきちんとそういう計画は計画として市民に協力を求めますというような訴え方をしないと、なかなか理解できないのではないのかなと思うんです。この二つができれば、私はアクセス30分構想の大半は実現できるような──ハード面の整備とかその辺は別にして、現況からすればかなり達成できるものがあるのではないかなと思うんですが、その辺の考え方。  それから3点目は、先ほどの説明の中で本年度パークアンドライドの実験も行うということなんですけれども、例として長町のザ・モールでの取り組みが一つのモデルになっているかと思うんですが、今年度からやろうというスタイルは具体的にはどのようなものなのか、その辺について考え方をお示しいただきたいと思います。 41: ◯公共交通企画室長  バスレーンをきちんと機能させるということは、今いろいろ我々も警察と一緒になって検討いたしましたけれども、非常に現状は難しい状況になっております。といいますのは、左折とかする車はどうしてもバスレーンに入ってしまうということが出ると。それから、交差点が混雑しますと、バスレーンはスムーズに通っても交差点でひっかかってしまってなかなかスピードが出ないというようなことがございまして、総合的に道路整備なんかともあわせながら、車が通る道路、それからバスが優先的にもっとスムーズに通れる道路とか、あるいはあわせてバス優先信号的なものを設けたりして、もっとスムーズにやる方法について今県警の方とも協議をいたしているところですが、時間が少しかかるということになっております。  それから、マイカー自粛でございますが、これは確かに非常に難しい問題でございまして、ほかの都市ではこれを余計知らしめるためにエコ切符と連動させたりする例もございまして、我が市でもどういうふうなアイデアを出したらもっと徹底できるかにつきまして、市民といろいろこれから懇談会とかシンポジウム的なものを開いたりしていくことも考えておりますので、そういう中で検討してまいりたいと思っております。  それから、パークアンドライドの実験の詳細についてでございますが、これについては交通計画課長の方から答弁いたさせます。 42: ◯交通計画課長  詳細というのがどの程度かはちょっとわかりませんけれども、例えば名取駅では100台の駐車場を用意しまして、ここの土地は名取の公社と、それから区画整理予定地の方で持っています土地の方を充てて今準備しています。それから多賀城駅については、多賀城の長崎屋の駐車場をお借りしましてここに100台。利府では、利府の駅のそばにあるんですけれども、利府町で持っている駐車場が100台。それから、富谷については富谷明石台の民間の未利用地の空き地を利用しましてここに駐車場。それから、中山地区については中山ジャスコの駐車場200台を借りまして、ここからバスで結節させる。それから、お金については、バス、それからJR、使う地下鉄などについては実行委員会の方で負担しますけれども、参加者についてはモニター料ということで、通常と逆のパターンになるんですが、保険代とかモニター証とかつくるもので、実験期間10日間を通して1人1,000円をちょうだいしまして参加してもらうということです。 43: ◯辻隆一委員  もう少し詳しく聞きたかったんですが、最初にバスレーンの方は、今年度11年度にここにバスレーン・クリーン作戦という形でやるということなんですけれども、その具体的な中身をもう少し教えていただきたい。  それから、マイカー自粛についても、確かに難しいということではなくて、せっかくこういうチラシをつくるんだったら、そういうことの中にもきちんと盛り込んで、全庁的な取り組みとして考えていかないと、確かにここに日にちはこう書いてあっても、具体的に市民にどこまで徹底しているのか、そういったことはなかなか理解されていないのではないかなと思うんです。ですから、その辺の方法のあり方も含めてどのような考え方をお持ちかということです。  それから、今のパークアンドライドの関係なんですけれども、確かに10日間の実験ということのようですけれども、その実験を踏まえてこれからどうやって定着させるかということも将来考えているのかどうか、この点についてもお聞かせください。 44: ◯公共交通企画室長  申しわけございませんが、バスレーン・クリーン作戦の資料が今手持ちにないので、後ほど……。  それから、マイカー使用自粛でございますが、これは宮城県が毎月5日・15日・25日をマイカー使用自粛の日としまして、マイカー利用から公共交通への転換を促して、交通渋滞を解消し、交通の円滑化を図るとともに、環境負荷の削減を広く県民に呼びかけているものでして、仙台市では平成10年4月より金曜日につきましてもマイカー使用自粛の日に定めて、横断幕を初めラジオ、テレビ、インターネット、新聞等、各種広報媒体を利用して市民に協力を呼びかけております。ただ、委員御指摘のように余り知られていないのではないかということは我々も反省しておりまして、何とか今後これをもっとPRしてまいりたいと思っています。今回の私どもの作成したパンフレットに載っていないということにつきましては、この紙面にいろいろなアクセス30分のことを盛り込もうということで考えて、つい入れることから漏れてしまいました。別な方法で、市民局の方にもいろいろな冊子等がございますので、そちらを使いましてあわせてPRしてまいりたいと考えております。 45: ◯交通計画課長  交通実験のその後の本格実施についてでございますが、当然それを考えてやっていますので、実験後にモニターへのアンケート等とか、それから駐車場のあり方、それから条件によっては参加できなかった人もいると思いますので、その辺のことも調査しまして、本格実施に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
    46: ◯副委員長  ほかにございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 47: ◯副委員長  以上で報告事項関係を終了いたしました。  この際、当局から報告を受けた事項以外で皆様から何か発言がございますか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 48: ◯副委員長  なければ、これをもって協議会を閉会いたします。...